コロナショックから1年ぶりに株価が大幅に下落して不安定な株価の状況となっていますが、この状況の中で個人投資家がどう対処すべきかを考えていこうと思います。
VTや全世界株式投資信託等のインデックス投資家は?
私はこの商品を購入されている投資家は何もすることはなく市場の状況を見ているだけでいいと考えます。むしろ余裕資金があれば追加で購入しても問題なくむしろ追加で購入した方がいいものと考えます。
世界経済の発展を前提としている米国ETFであるVTや全世界株式に投資している投信(emaxisや楽天VTI等)のインデックス投資は、人類が生活をより良くしたいと言う欲望が有る限り、株価が緩やかでも上昇していくものであると私は考えてます。よって、下落したからといって狼狽して売却をしてしまうと、せっかく投資をしているのに世界経済の拡大による資産増大の恩恵を受けることができなくなってしまいます。
過去の株価の動きを見ると株価は一本調子には上昇せずに上げ下げしながら株価は緩やかに上昇しています。そのため、短期で暴落や大幅な下落をしている場合は長期で考えるといわゆる割安な株価となっているため、むしろ押し目買いと言われる絶好の買い場となっているため買い増しをした方が購入平均単価が下がることとなり、将来的にはより投資資産が増加することとなります。
上記以外のインデックス投資家は?
日本市場(日経)、米国市場(SP500等)の国や地域や新興国等の市場に対して投資をしている人はその市場の将来性を考え、まだ成長する余地があると考えればそのまま静観するべきです。検討した結果、割安だと思うのであれば追加購入をすべきです。
私は全世界への投資とそれ以外のインデックス投資は若干投資方法が異なっているものと考えてます。
というのは、この10年はアメリカの株式市場が好調でパフォーマンスが良かったのですが、今後数十年もアメリカが好調となるとは誰もわかりません。米国市場にのみ投資をしていると米国が好調でなくなった場合はその影響を受けてしまうことになります。
今回の下げがその兆候が出て来てきた場合だと(そんなことはないと個人的には思ってますが)、下がる一方となる可能性も考えなければなりません。
地域やセクターで投資をしている人は、そのような考えを持って投資をするべきだと思います。
個別株の投資家は?
個別株へ投資している投資家は投資されている企業の指標をもう一度見直して、その企業の業績が自分が想定している範囲か否かを考えてください。そうして想定していた範囲内であればそのまま保有するか余裕資金があれば追加で購入をしてください。想定外になっているのであれば売却も視野に入れて行動をしてください。
個別株に投資されている人はそれぞれ何らかの指標やこだわりを持って投資しているものと考えます。そのため、自分が投資の判断とした指標を改めて見直して、それが現在の株価に対して割高か否かを考えるべきだと思います。
例えば、(あくまでも例ですので、PERで投資をした場合です)高配当株を目的としてPERが15倍以下の時に購入した企業の株式が下落した場合に、下落した時の株価は現在のEPSと比較してPERがどうなのか?今後もEPSが下がっていく状況なのか等を検討して、自分が投資した当初に想定した指標と異なっていた場合は売却する選択肢が出てくると思います。ただし、業績が悪くなっていると考えられなければ、単に市場が過剰に反応している場合が多く、買い増しをする選択肢も考えられます。業績が悪くなっていなければ、株価が安ければそれだけ配当利回りも上がることとなり、また、株価が下落前の水準まで戻る可能性もあります。
まとめ
全世界に投資をしている投資家は動かざること山の如しでいいと思います。それ以外の投資家は再度自分が投資した際の投資判断を見つめ直していただき、その前提が崩れていれば、売却をする判断もありですが、コロナでの暴落のように全体の株価は回復することが多いため狼狽して売ることはしない方がいいと思います。